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おたより
Letter

園だより

子育てにおける最終目標は「子どもの自立」だと思いますが、みなさんは何をもって子どもが自立できた、と考えるでしょうか。ネットで「自立」を調べてみると、他からの支配や助力を受けずに存在すること、と記載されているサイトもありますが、私の考える「自立」とは、程よく周りに依存できること、つまり、人を頼ることができること、だと思っています。

私が以前勤めていた児童養護施設では、入所していた子どもたちはたいてい高校卒業後の18歳で施設から退所、つまり、自立をせざるを得ない状況にあり、退所までの数年間でどう社会的に自立するかを子どもとともに考えつつ、虐待を受けたことで植え付けられた大人に対する不信感も払しょくできるように関係構築に努めていました。退所後も、アフターケアとして関わっていましたが、周りの大人を頼ったり相談したりすることができずに、安定した生活が送れない子も少なくなかったです。そんな環境で仕事をしていたので、職員間でも「自立とは」という議論をよくしたものです。初めの頃は、頼れる家族もいない状況であれば、退所後の行政の手続きや、料理や洗濯や金銭管理など、何でも一人でできないと自立できないと考えていました。しかし、そのような援助をしていると、子どもに頼ってはいけないと感じさせてしまったのか、連絡が取れなくなるケースもありました。自立ではなく、孤立させてしまっていたのかもしれません。

人を頼るということは、人からも頼られる、ということでもあります。さらには、人を頼るということは、人を信じるということです。人を信じることができるから、頼れるのです。人からも頼られるということは、人から信じられているということです。 人を信じることの基本となることが、乳児期の発達課題でもある母子関係における基本的信頼感となります。この時期に、自分の要求が十分満たされたことで、依存できる存在=信頼できる存在となり、相手を信頼する感情が育ちます。一方で、泣いてもミルクがもらえないような要求を満たしてもらえない環境であると、不信感が育つとされています。

つまり、子どもが人を頼ることができるか、人を信じることができるか、ということは、裏を返せば、親が子どものことを信じているか、ということです。乳児期の頃は、まだ幼くて誰からも可愛がられる存在ではありますが、2歳ころのイヤイヤ期や4歳ころの反抗期になると、親子関係にも少し変化が出てきます。また、子どもの個性が見えてきて、親の思いとのギャップがある場合は、子どもが不十分に思えてきます。他の子や兄弟と比べたり、「もっと○○をやってほしい」「○○ちゃんのように水泳が上達してほしい」など、親の欲望が大きくなり、子どもの能力を信じたり、ありのままでいいよと言ってあげられなくなります。そうなると、子どもも信じてもらえているという実感は薄れてしまい、乳幼児期には表面化してこないことが多いですが、親子関係が悪循環に陥っていきます。

あかねの森保育園で過ごす子どもたちをみていると、お友達関係や異年齢関係で関わる中で、人を頼り、人から頼られる関係が築けていると感じています。お友達を頼って遊びや食事に誘ったり、小さい子から頼られてお着替えを手伝ったりと、同年代だけではなく、異年齢集団ならではの環境だと思います。ご家庭だけではなく保育園でも、子どもたちがたとえ失敗しても、できなくても、認めて、信じてあげることで、将来はスムーズに自立し、社会でも信頼される存在になってほしいと思っています。

おねがい

行事について
すでに配布している年間行事予定にある保護者のみなさまに参加して頂ける行事ついては、雨天であっても日程を変更することは原則としてありません。そのため、なるべく参加して頂けるよう、お仕事などの調整をお願いします。
行事当日は、普段の保育とは違い、多くの保護者の方の前で緊張したり、疲れたり、体調を崩すこともあります。また、子どもの活動の姿をご家族一緒に誉めてあげたり、気持ちに共感してあげることが、さらなる成長につながると考えています。つきましては、行事後はできるだけご家族一緒に過ごして頂けますよう、ご協力をお願いします。

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