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おたより
Letter

園だより

子どもの生活の豊かさ

もりんぴっくも近づいた10月のある1日、久しぶりに朝から昼過ぎまで、子どもの生活をゆっくり見たり子どもとつきあったりすることができました。津守眞という保育者は「私は1日保育をすると、1冊の本を読んだような充実感を感じる」と書いていますが、私も子どもと半日過ごして、津守さんの言葉を思い出しました。

芋掘りに行った時のことを思い出し、さつまいもの絵を描いている子どもがいます。先生に絵具を用意してもらい、好きな色を選んだり混色したりして、1本1本きれいに色が塗られていきます。同じテーブルに座ってそれを見ながら自分の順番を待っている子どもが何人かいます。描き終わった子は、水入れの水を自分で捨てに行き、洗ってきます。絵具コーナーでは昼少し前には、二人の子が飛行機など自分が描いた好きな絵にていねいに彩色していました。

ポケモンのキャラクターにきれいに色を塗り、ハサミで切りぬいている子どもたち。空き箱やダンボールで作った家もあります。ままごとの材料で料理をつくったり、お姫様のようなスカートをはいたりしてごっこ遊びをしている2歳児の子どもたち。友達と一緒に「かいけつゾロリ」シリーズの本を声を出して読んでいる5歳児の子どもたち。

一人一人が、自分がやることを自分で決めて、友達と一緒に、あるいは一人で、集中して遊んでいます。

もちろん、時にはトラブルも起きます。一人の男の子が泣き出したので、近くに行ってみると、そばにいる子が「ごめんね。」と何回も言っています。泣いている子は「もうやらないでね。」と言ってなきやみました。この場は、大人が介入する必要はなさそうです。

ブロックをしている子の隣の椅子に座ると「そこは○○君の場所。」と言われました。「○○君はどうしてるの?」と聞くと「こあら部屋でソーラン節やってる。」と言うので行ってみました。

5歳児が2列に並んでいます。壁際に座って見ている小さい子供たちが何人もいます。先生が口でリズムを刻み始めると、5歳児の背筋が伸び、顔がひきしまりました。網を引っ張る動きの腰の入り方、後ろに投げる動きのからだのひねりかた、かっこよく決まっていました。

その後、2歳児や3歳児はホールで、もりんぴっくにやる種目の練習をしていました。

昼の時間が近づくと、もう椅子に座って名前を呼ばれるのを待っている子供たちがいます。大きなブロックで遊んでいた子供たちは、色別にかごに入れて片付けています。「先生も少しやったんだから一緒に片付けてちょうだい。」と言いながら自分たちでどんどん片付けていました。

何かのきかっけでさびしくなったのか「ママがいい。」と泣き出した子が二人います。抱いたり手を握ったりしながら励ましていると、近くのテーブルにいた5歳児が心配して声をかけてくれました。食べ終わったころには笑顔が出てきました。

好きなことをして遊ぶことが生活の基本になりながら、先生が用意してくれた造形活動を選んでする子もいますし、年齢ごとの集団での活動がその中に入ってもきます。その中で、友達との付き合い方、待つこと、片付けることなど、成長とともに身につけていくべき課題が自然に出てきます。気持ちが不安定になることもあり、先生や友達に支えられながら明るさを取り戻していきます。特別なことは何もない午前中から昼にかけての数時間でしたが、子どもたちが、今を充実して生きることと、未来に向けて人として成長していくことが、一人一人のペースで自然に実現されていく、豊かな時間だったと思います。

子どもたちの、ご家族の、そして保育園のもりんぴっく

二小の体育館に入って最初に目をひかれたのは、たくさんの旗。子どもたちが描いた絵や、子どもたちの写真、家の人が書いた子どもへの願いなどを、一人一人の顔を思い浮かべながら見ていると、ご家族の方の子どもへ寄せる思いと、一人一人の存在のかけがえのなさを改めて感じました。子どもたちも、自分の旗を見つけるとうれしそうでしたね。

もりんぴっくでは、0歳児から5歳児まで、ともだちの森のすべての子どもたちの姿を見ることができます。これは、他にはない機会ですね。入園式や卒園式はもちろん、フェスティバルだって乳児と幼児は別の日ですし。

マイクでのアナウンスがあるとあっという間に集まった5歳児の子どもたち。開会式でプラカードを高く持ち上げ、「さあやるぞ。」という気持ちが感じられる声であいさつをしてくれました。家の人に抱かれて並んだ0歳児、先生と一緒に並んだ1歳児、友達の肩に手をかけて並んでいる2歳児、それぞれが可愛かったですね。そして、一人一人が離れていても自分たちで並ぶことができる3歳児や4歳児。開会式を見るだけでも、6年間の成長の姿を見ることができました。

同じ年齢でも子どもの個性はさまざま。広い場所とたくさんの人に圧倒され、ふだんできていることもできなくなって泣き出してしまう子もいます。でも今年のもりんぴっくで「子どもってすごいな。」と思ったのは、最初の種目で泣いていた子が、かけっこで笑顔でお家の人の胸に飛び込んでいったり、親子競技で楽しそうに生き生きと運動したりしている姿が何人も見られたことです。そして閉会式のときにもらったメダルを手にして、腕を高く上げている誇らしげな姿。この1日の中で変化し、成長する姿を子どもたちは見せてくれたました。

今年もかけっこのゴールはお父さんやお母さんの胸。4歳児や5歳児になって、思い切り走って飛び込んでくる子どもたちをしっかり受け止めるには、大人も覚悟がいります。「さあ。」と両手を広げて待っている家の人の姿も素敵でした。そしてそのまま抱きかかえられたり手をつないだりして退場していく子どもたちのうれしそうな顔。2歳や3歳はもちろん、4歳児・5歳児にも、お父さんやお母さんの胸は一番うれしいゴールなんですね。

そして、彼らが自分たちだけで表現するときのしっかりした姿。4歳児のパラバルーンや5歳児のソーラン節は、真剣さと楽しさ、一人一人の力とみんなの団結、そして大勢の人に見てもらう誇りと喜びがはっきり感じられました。ソーラン節で、音楽のアクシデントでやり直したとき、1回目より良い位置に自分たちで考えて立ち、少しも同ぜず指先まで伸ばして最後までやりきった姿にも感動しました。


その時々をせいいっぱい生き、成長していく子どもたちと、一人一人を大事にし、力を合わせて子どもの成長を支えていく家庭と保育園のつながりがはっきり目に見えた1日だったと思います。

10月の行事予定

お知らせ

11月1日から、新しい職員が乳児フロアで仕事をすることになりました。加藤保育士です。よろしくお願いします。

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