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おたより
Letter

園だより

もてはやされる早期教育に思う・・・

小学生低学年の子ども達20名ぐらいの前で、ワイアレスマイクを首にかけた女性が、国旗を描いたカードを目にもとまらぬ速さでめくりながら、国の名前を言っている。それが終わると子どもたちが、同じスピードでめくられるカードを見ながら国の名前を言い当てていく。次は、花のカード、漢字のカード・・・と、その内容は変わっていくがスピードは変わらない。子どもたちは見事にスピードに対応し名前を言い当てていく。

これは、ある番組で紹介された「フラッシュカード」と言われるものを使った学習方法で、早期教育の一つとして日本の幼稚園、保育所などで1980年代から使われているものです。番組を見ながら子どもの能力に驚かされるばかりでした。しかし、すごいことはすごいのですが、私は何かモヤモヤした状態に陥りました。これが将来、「生きる力」としてどう働くのだろうと・・・。

白梅学園大学学長の汐見稔幸先生は、ある保育雑誌の中で次のような指摘をしています。「こういう教育を受けてきた子どもたちが、その後、知的にとても優秀になっていったということを実はあまり聞いたことがない。以前、ある個別のドリル型学習を提案している塾で、幼児期に高校までの教材を終えてしまった子ども達のその後を追った本が出たが、その子どもたちの多くが様々な問題を抱えてしまっていたことが明らかになった。フラッシュカードにはそうした弊害はないのだろうか」と。

フラッシュカードについては次のような研究報告があるそうです。「フラッシュカードをしていて、その能力が高い幼児ほど、反応抑制・自己制御力が低く、衝動性・多動性の程度が有意に高い」。要するに、ああでもない、こうでもないとじっくり考えたり、自分の気持ちの趣くままに行動するのではなく、冷静に周囲の状況を見極めて行動したりする力が低くなる傾向にあるということです。

汐見先生は、このことは脳の神経細胞同士のつながり(シナプス回路)の形成が関係しているのではないかと書かれています。小児神経学がご専門の小児科医小西行郎先生の著書「早期教育と脳」には次のように書かれています。

「脳の視覚部位を司る視覚野では、シナプスの数が生後8か月ごろにピークに達し、その後どんどん消えて3歳ごろには大人と同じ数になる。無駄のない効果的な脳のネットワークが出来上がる」。他の部位も同じような発達を遂げるそうですが、幼児期にフラッシュカード等の早期教育をどんどんやると、それに合わせた回路ができてきて、パッと反応する回路は残っていくが、じっくり思考する回路はあまり使われないと消えていくそうです。

また、早期教育の弊害として次の事例を挙げています。

「小学校3年生で引きこもりがちになったR君は、毎日のようにプール、サッカー、算数塾、英語塾に通っていた。相談にきた親と話し合った結果、塾に通う回数を減らすとR君の生活は徐々に落ち着いてきた。親御さんは『やればできる子だったので、もっとできる、もっとできると私の気持ちがエスカレートしていきました』と話していた」と。

では、子どもが何歳になったら、どういう刺激を、どの程度与えれば効果的で脳の発達にも悪影響が及ばないのでしょうか。実は科学的データもなく分かっていないそうです。ただ、お二人の先生のご指摘からすれば、親が親の願いだけで一方通行の刺激を与え続けるのではなく、子どもに「時間」と「空間」と「仲間」の3つの間を保障し、じっくりと考える力や人と関わることの楽しさ(コミュニケーション能力)を、様々な体験を通して育んでいくことが、脳の発達に良い影響を及ぼしそうです。

森ンピック

角子原園舎 9月1日(土) 於:鶴崎公民館
大在園舎  9月8日(土) 於:大在西小学校

3~5歳の「森ンピック」を、角子原園舎は鶴崎公民館で、大在園舎は大在西小学校体育館でそれぞれ行いました。今年の夏は猛暑が続き、熱中症予防のため外での活動を制限する毎日でした。ピックを控えているのでかけっこやリズムを十分にさせてやりたかったのですが、練習がほとんどできませんでした。

そのような中、子ども達は公民館や小学校体育館という慣れない会場にも動ぜず、かけっこでは、笑顔いっぱいでお父さん・お母さんの胸に飛び込む姿、リズムでは体をいっぱいに使って楽しそうに踊る姿がたくさん見られました。子どもはすごい力を持ってるなと改めて感じました。素晴らしい子どもたちに大きな拍手を送りたいと思います。

みんなで楽しく「ドラえもん」
友達と協力して
どうです、この走りっぷり
地球ピョンピョン
あおむしくんワッショイ

お泊り保育

9月21日(金)・22日(土)に、大在園舎でぞう組さんのお泊り保育を行いました。

子ども達は心待ちにしていたようで「今日、お泊りやなあ。シアターが楽しみ」「カレーをみんなで作るんで」などと朝から少し興奮気味でした。

午後4時からグループごとにカレーの材料の買い出しに行きました。自分たちが食べるものを、自分たちで買い出しに行く経験は今後の日常生活にも生かされると思います。園舎に帰って早速クッキング。「猫の手」を先生たちから習い、けがをしないように丁寧に調理ができていました。

食事の後、お家の方からいただいたお手紙を読みあいました。お母さんが恋しくなり涙する子もいましたが、皆嬉しそうでした。シャワーを浴びて、そのあとみんなでアニメ「ファイティング・ドーリー」を楽しみました。眠くなった子から各自ベットに行って就寝。友達と泊まることに興奮しなかなか寝付けない子もいました。次の日は、朝食の後、宝探しをしました。先生たちが隠した宝を見つけて歓声が上がっていました。

9時50分からの終わりの会では疲れた表情も見られましたが、クッキングができたこと、お家の方から離れて一人で泊まれたことに自信にあふれた表情も見られました。これからぞう組さんがますます逞しく成長することが期待できそうです。

みんなで夕食の買い出し
猫の手ができてる?
みんなで食べるカレーは格別!
お家の方のお手紙に涙する子も

今後の行事

【十五夜】 中秋の名月とも言われますが、平安時代の貴族の間に名月を鑑賞する風習が取り入れられ、次第に武士や町民に広まり現在もその名残が残っています。

満月に見立てたお団子と魔除けの力があるといわれるすすきをお供えします。

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