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おたより
Letter

園だより

難しい・・・子の要求と親の願いのバランス

某コンビニの前でコーヒーを飲んでいると、4歳くらいの男の子が大声で泣きながらお母さんの後をトコトコ歩いていました。お母さんは下の子を抱っこして困ったような表情で立ち止まり、「今日は買わんよ!泣いても買わん!」と強い口調で叱っていました。そして「もう知らん!」と突き放したように言うと、背中を向けさっさと歩き始めました。男の子は相変わらず泣きながらそのあとを歩いていきました。何を買ってほしかったのか分かりませんが、自分のほしいものを買ってくれないので駄々をこねて泣いていたようです。

デパートのおもちゃ売り場などで時々見かける光景です。「買う、買わない」を巡って子どもと押し問答された経験をお持ちの保護者の方は本園にも少なからずいるのではないでしょうか。泣き声に押されて「今日だけよ」と念を押しながら買い与えた方もいるでしょうし、頑として受け入れず突き放した方もいるでしょう。どう対応するかはなかなか難しいところです。子育ての難しさが凝縮されているように思われます。

子どもが「こうしたい」「「これがほしい」「これは嫌だ」などと自分の意思や願いや欲求をもち主張することは、子どもが主体として生きている証であり大事なことです。しかし、親にも「こうしてほしい」「こう思ってほしい」「こう育ってほしい」という親としての願いがあるはずです。この子と親の思いのせめぎ合いが子育てを難しくしています。おもちゃを例にして考えるならば、その主張をいつも受け入れて買ってあげると、子どもは駄々をこねれば買ってくれると味を占め、その欲求をどんどん高めていくかもしれません。逆に、何事も子の思いより親の思いや願いを優先し子の要求に対し聞く耳を持たなければ、子どもには不平・不満が溜まり反発心が生じてくるかもしれません。親が何でも先取って与えるだけの生活を送っていれば、子どもは自分で考え選択する力が育まれず「これがほしい」などと主張もしなくなるでしょう。子の要求、親の願いのバランスをどうとるか、どうすることが正しいなどというマニュアルがないうえに、状況がその時々で違うので対応が難しいですね。

参考までに、園での保育における対応例をご紹介しましょう。

園では、子どもたちが自分で遊びを決定し満足いくまで自由に遊べるよう、たくさんの種類の玩具を用意しています。保育士は「どの子も楽しく遊んでほしい」「友達と分け合ったり順番で使ったりして仲よく遊んでほしい」という願いを持ちながら子どもの遊びの様子を見守っています。「一緒にしよう~」「いいよ~」や「貸して~」「いいよ~」など譲り合うほほえましい姿も見られますが、時として、遊んでいる子の玩具を取り上げて泣かしてしまうような場面に出会うことがあります。仮にAちゃんがBちゃんの遊んでいた玩具を取り上げたとしましょう。そのような時、保育士は玩具を取ったAちゃんを「ダメでしょ!やめなさい!」などと頭ごなしに怒ったり「いけない子ね!」など人間性を否定するような声掛けはしません。Aちゃんと正面で向き合い、しっかり目を合わせて「Aちゃんはこの玩具で遊びたかったんだね」と、まずAちゃんの気持ちを受け止めるようにします。そして「でもね、Bちゃんが遊んでいたよね。急に取り上げられたらどんな気持ちになるかな。先生はそんなことされたら嫌だな」と相手の子の気持ちを代弁しながら、Aちゃんの取った行為は良くない行為であることを伝えるようにしています。普段優しい表情の保育士が怖い顔で真剣に伝えると、たいていの子は「ごめんなさい」と自分の行為が間違っていることを受け入れてくれます。このことの繰り返しで、子ども達に「他者と協調して生活する」力が育まれていきます。

家庭でも、親の願いとは違う行動を子どもがとった時、まずはその行動をとった子どもの気持ちを受け止めてあげてください。そして、子どもの人格を否定するような言葉かけをするのではなく、親として受け入れられない行為・行動について、冷静に親の願いを伝え諭し考えさせてみてください。きっと、子どもは周りのことも考えられる心優しい子どもに成長すると思いますよ。

たこ、たこ上がれ!

季節感のある遊びとして、たこ作りをしました。ビニールとストローを使った子ども達でも簡単に作れる“ふにゃふにゃたこ”と言われるものです。できたたこを見たときは、尻尾もないのに、こんなのが上がるんだろうかと思いましたが、驚きです。子どもが引っ張るのにちょうどよい抵抗があって写真のように実によく上がるのです。私が子どものころは、和紙と竹ひごを使って新聞紙で尻尾を付けたものを作っていましたが、ビニールとストローというどこの家庭にもあるような物で簡単に作れることを知り勉強になりました。

やったー!上がったよー

お名前呼び

0・1歳のお集まり

私たちが保育の中で重要視している保育プログラムの一つに「お名前呼び」があります。保育参観の折や森ンピックでのかけっこのスタート場面でご覧になったと思います。

「名前を呼ぶだけなんでしょ」「出席確認なんでしょ」とおっしゃられる方がおられるかもしれませんが、私たちの実践している「お名前呼び」は点呼や出席確認のためのものではありません。

このプログラムは、「誉める保育」を先進的に取り組んでいる長崎の赤い鳥保育会の保育から学んだもので、子どもたちの心の成長に大変効果があることが実証されています。今、本園がやっている方法は、

  1. 保育者が子どもたちと目線を合わせやすい場所に座る。
  2. 子どもが落ち着いてない場合は、絵本の読み聞かせや手遊びをして集中できるよう配慮する。
  3. ピアノ伴奏(しない場合もある)に合わせ、一人一人の名前を呼んでいく。その際、保育士は名前を呼んだ子としっかり目を合わせる。
  4. 言葉や身振りで返事をしてくれたときは、大げさなぐらい誉める。返事が出来なくても、視線をその子に合わせ笑顔で「次はお返事してね」という気持ちを表す。

というものです。お集まりをした時や給食の時、誕生日会の時などのみんなが集まる時だけでなく、遊びの途中に一つの机で数人で行うこともあります。名前を呼ばれた子は、保育士と目を合わせ満面の笑みを浮かべて応えてくれ、周囲には何とも言えない柔らかな優しい空気が流れます。

「お名前呼び」の効果として次のような点が挙げられています。

  1. 自分の名前が頻繁に呼ばれることで、自分というアイデンティティが確立される。
  2. 返事をするという能動的行為が繰り返し実践される。
  3. 自分の返事が、保育者や周囲の友達に届いていることを実感する。
  4. 保育者との間で、意味を持った短い会話がなされ楽しむ。
  5. 友達の名前が呼ばれていることを何度も聞き、友達が保育者や他の友達から好意的に受け止められていることに気づく。
  6. 友達が名前を呼ばれ返事をしていることに、喜んでいる自分に気づく。
  7. 長い時間椅子に座って一つのことに取り組む習慣が身に付く。
  8. 保育者や友達の話をしっかりと聞く習慣が身に付く。
  9. 保育者や友達が話しているときは、自分の発言を控えることができるようになる。

これらの結果、
ア.自分のロッカーや靴箱が分かる乳児が著しく増えた。
イ.自分のことを自分でできる乳児が圧倒的に増えた。
ウ.取り組みに集中し静かに過ごせる子どもが増えた。
エ.噛みつきやひっかきが減少した。
オ.泣いて訴える子が少なくなった。などの成果も実証されています。

よいこの森こども園でも、少しずつですが良くなってきている手ごたえを感じているところです。

 

お願い

平成30年度利用者調査のお願い
本園では、園の運営をより良いものにするために、利用されている皆様から園の保育や運営全般についてのご意見をお聞きする「利用者調査」を実施したいと思います。ご協力の程、よろしくお願いします。
◆調査用紙配布日  2月1日(金)~6日(水) ◆調査書提出締切日 2月13日(水)

お祝い

下記2名がめでたく入籍し、氏の変更がありましたのでお知らせします。今後ともよろしくお願いします。 増永→堀(12月19日入籍)
村松→堀(12月31日入籍)

今後の行事

【雨水(うすい)】二十四節気の一つで、今年は2月19日が「雨水」にあたります。空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になることを意味します。草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。春一番が吹くのもこの頃です。

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