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園だより

育児講演会を終えて ~「脳の感受性期」のこと~

先月11月の25日、東京家政大学から鈴木隆教授を講師に招き、育児講演会を行いました。

先生は、子どもの育ちに何が大事かについてお話をされ、最後にまとめとして、元気で活発な子どもに育てたいのならば、たくさん絵本を読みお話もして、早寝早起きして朝御飯を食べ、子ども同士、特に異年齢でたくさん遊ぶことが重要であり、お稽古ごとやお勉強よりも子どもらしい生活を大事にすることだと、締めくくられました。

結論だけ聞くと平凡なことのようにもありますが、先生は脳科学的な見地や生理学的見地から根拠となるいろいろなデータを使い、わかり易く説明されたので、参加された多くの保護者の方が、家庭での生活様式を今一度見直して見ようという気持ちになられたようでした。

先生の話の中に、8歳頃までにできるだけたくさんの身体的な経験をすることが、小脳の機能である空間認識能力や身体制御能力といった理系の能力に良い影響を与える、という部分がありました。

これは、脳科学研究分野で「感受性期」といわれるものの捉え方です。感受性期とは、自分を取り巻く環境に応じて、脳の中では覚えたり感じたりする神経回路が集中的に作られたり、回路の組み替えが盛んに行われたりして、最も感性豊かな時期のことです。平成19年に文部科学省の科学技術・学術審議会の中に脳科学委員会が設置されましたが、その諮問理由説明書の中にも「感受性期」の文字があり、「脳科学研究は、…医療・福祉の向上に最も貢献できる研究分野の一つで…、また、記憶・学習のメカニズムや脳の感受性期(臨海期)の解明により、教育等における活用も期待されています」とあります。

私も、子どもについての脳科学に非常に興味があり、最近、webで調べたり関連する保育本を読んだりすることが次第に多くなりました。というのも、乳児が、生まれて間もなくというのに大人の表情から情報を読み取り、次第に声を発するようになり、這い・つかまり立ちから歩行することを覚え、言葉も覚えていく発達プロセスがとても神秘的で、そのメカニズムの理解に役立てたいと思っているからです。

ところが、webや保育本をさがしてしていくと、どうも商品化された早期教育ネタが多い、多すぎる。具体的な文献の引用もなく、絶対音感は4歳まで、○○能力は○○歳までと煽るような記述もあります。これだと、家庭で子育てをしている親はわが子の行く末を思って焦ることも多いのではないか、と心配になったりもしていたところです。
そのようなことからも、鈴木先生の育児講演会は、子育ての上でとても役に立ったのではないかと思います。

育児講演会の前夜は、鈴木先生には、当園の職員研修の講師として「乳幼児期の遊び環境の考え方」をテーマに講話をしていただきました。

国では、保育所保育指針を10年ぶりに改定し来年度から施行しますが、新指針では、保育が子どもの発達年齢に応じてどのようなねらいと内容を持って行われるべきかについてなど、基本的なことを現行指針に増して、詳しく記述しています。読めば読むほど、森友会が保育目標としているものに近いと確信みたいなものを感じます。しかし、具体的な環境設定や子どもへの教育的声かけなど、現実を保育目標にさらに近づけるよう、園を挙げて努力していかなければなりません。

年長組さんを中心に行事の多かった11月も終わり、保育の質、遊びの質をもっと高めていこうと前向きになった鈴木先生の講話でした。

お知らせ・お願い

  • 1月の定例公開日は1月15日(月)~17日(水)です。園でのお子さんの様子をゆっくり見る機会にしていただきたいと思います。見学を希望される方は、1月9日(月)までに職員へお知らせください。
  • 月極延長を希望される方は、前月末までに申込書を提出してください。
  • 採用 保育教諭 後藤(1月12日付)大在園舎配属
    子育て支援員 江藤(1月4日付) 角子原園舎配属
    よろしくお願いします。

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