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おたより
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園だより

睡眠について

新入園児を受け入れて開園日8日目の4月9日、午後2時頃に一階フロア(0~1歳児保育室)に入ってみると、ほとんどの子は午睡中です。

ブレスチェックやからだをトントンしている保育者の後ろから、そぉっと子どもの顔を覗き込むと、それはまあ、傍にいる大人にも幸せと安心感をもたらす可愛らしいスヤスヤ寝顔です。寝ている9人のうち5人もが新入園児。預かる時間を少しずつ長くしていく「慣らし保育」も、順調に進んでいるようです。

入園前の保護者説明会や園見学で私の話を耳にした方もいらっしゃると思いますが、午睡する部屋は暗くすることは敢えてしていません。午睡は、生活リズムで作られた体内時計を前提に、夜の睡眠の補完として休憩と安静を1~2時間程度とるものですので、午睡からの眼覚めをスムーズに導くようにしています。また、午睡をどのくらいの時間にするかは、園児一人ひとりの体力、帰宅してからの機嫌や就寝時間等々について、保護者の方と保育者が情報交換しながらお互いに決めていきます。生活リズムや起きているときの活動量などとあわせて、夜の睡眠を深く質の良いものにすることが大事です。

ところで、人間の睡眠には二種類あって、脳の活動が覚醒している「レム睡眠」(浅い眠り)と活動が低下する「ノンレム睡眠」(深い眠り)があり、良い睡眠とは、その二つのリズムの組み合わせが交互に現れる状態を指すとのこと。レム睡眠は眼球が左右に忙しく動くことから名づけられ(Rapid Eye Movements)、脳幹の一部の働きにより記憶と学習に関わる部分が活動し情報の取捨選択や記憶の定着が起こっているとされ、夢の多くはこの時に見るそうです。

睡眠時間の多くはノンレム睡眠が占め、レム睡眠は睡眠全体時間の約20~25%にしか過ぎないと言われます。しかし、そのレム睡眠の時に、知識だけでなく、芸術的技能や運動的技能も記憶定着するのだそうです(参考文献:櫻井武著「睡眠の科学」(講談社ブルーバックス)

Webでいろいろ検索してみると、睡眠というものは、身体(肉体)を休めるためということもあるけれども、脳をメンテナンスしているのだという説明の方が魅力的で関心を引きます。

高校時代の期末テストなどの最終日に徹夜じみたことをした思い出がありますが、睡眠時間を必要以上に削ってまで知識や記憶の詰め込みをしても効果は出なかったはずで、あまり賢い生徒ではありませんでした。あの時代に大人や先生から、「徹夜なんかしてもつまらんぞ」といったセリフではなく、睡眠に関する科学的な説明を聴いていたら… などと考えたくもなります。

子どもはあっという間に大きくなり小・中・高へと進んでいきます。脳科学もさらに進歩していき新しい発見も出ることでしょう。親子会話で、睡眠の大事さを興味深く話し、青春時代を謳歌しながらも賢く有意義な生活を自ら選択できるよう手助けをしたいものですね。

国民の平均睡眠時間に関する調査としては、厚労省が毎年実施している「国民健康・栄養調査」の中に一項目としてあります。平成29年11月の調査によると、一日の平均睡眠時間が6時間未満の割合は、男女とも40歳代で最も高く、男48.5%、女52.4%。また、睡眠で休養が十分にとれていないとする者の割合(総数)は、20.2%で、平成 21年からの調査以降、増加傾向にあります。働き方改革も歌われている昨今、もう一度、体や脳の休養も考えてみましょうか。

ともかく、規則正しい生活をして毎日しっかり学び、夜はゆっくり休み、記憶定着などのことは脳や脳内伝達物質の働きに任せて、気持ちの良い朝を迎えたいものです。

園長


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保育士採用
5月1日付け 泉口(いずみぐち) 既卒者
2階(2~5歳児クラス)配置です。よろしくお願いします。
6月29日(土)の子育て講演会
今年度も6月と11月の年2回の子育て講演会を計画しています。せっかく講師をお招きしますので、2回とも参加していただきたいのですが、ご家庭の都合もあろうかと思いますので、どちらか一方には参加していただくようお願いします。6月実施分の詳細は、今月上旬にはご連絡します。

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