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おたより
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園だより

赤ちゃんは「利他的行動(他人の幸せを願うような行動)」を好む?

保護者の皆様は、自分の子どもがどのような大人に育ってほしいと願っておられますか。以前筆者が勤めていた小学校でPTAが全保護者にアンケートを取ったところ、1位は思いやりのある人、2位は優しい人、3位は親切な人が挙げられました。その後、いろいろな育児にかかわる機関が同様のアンケートを取っていますが、いずれも上位に思いやり・やさしさ・親切という言葉が出てきます。では、「思いやり」「優しさ」「親切」といった心はどうやって育まれるのでしょう。親のしつけで身に付くものでしょうか、それとも小学校以降の道徳教育による学習で身に付くのでしょうか。興味深い実験結果が「赤ちゃんの不思議」(間一夫著)という本に掲載されていたので紹介します。


アメリカの赤ちゃん研究者が、生後6か月の赤ちゃんと10か月の赤ちゃんに左図のAとBの場面における出来事を、赤ちゃんが飽きるまで見せました。

【Aの出来事】

坂を上ろうとする丸い積み木(a)を、後ろから親切な三角の積木(b)が押して助けました。おかげで丸い積み木は坂を上りきることができました。
【Bの出来事】

坂を上ろうとする丸い積み木(a)の前に、意地悪な四角の積み木(c)が現れ、邪魔をして登らせないようにしました。そのため丸い積み木(a)は下に落ちてしまいました。

この実験では、被験者である赤ちゃんごとに坂を上る役の積木a、親切な役の積木b、意地悪な役の積木cの役割を変えてみました。そして、出来事を見せた後、赤ちゃんの前にそれぞれの役を演じた丸い積み木、三角の積木、四角の積木を並べて置き、どの積木に手を伸ばすか観察をしました。するとどうでしょう、6か月の赤ちゃんも10か月の赤ちゃんも、有意に「親切役を演じた積み木」に手を伸ばしたというのです(上記の例でいうと三角の積木)

上記の実験の後、左図の2つの出来事を赤ちゃんに交互に見せ、その反応を見る実験をしました。

【2つの出来事】

○A → 坂を上りきった丸い積み木(a)が、意地悪役の四角い積み木(c)の方に行く出来事。

○B → 坂を上りきった丸い積み木(a)が、親切役の三角の積木(b)の方に行く出来事。

この実験では、どちらの場面を赤ちゃんが長く注視するかを調べました。赤ちゃんは、自分の期待に反した方を長く注視することが他の実験でも分かっています。この2つの出来事ではAの場面の方を長く注視しました。これは、赤ちゃんが、丸い積み木(a)が親切な三角の積木(b)に行き、意地悪な四角い積み木(C)の方には行かないことを期待しているからだと研究者は分析しています。

これらの2つの実験は、「『親切』や『思いやり』といった、人間社会において良好な人間関係を構築するのに必要な利他的行動は、親のしつけや道徳教育などによって初めて獲得されるものではなく、6か月、10か月の小さな赤ちゃんの頃から備わっている」ということを示唆しています。

ではなぜ、成長し思春期を迎えるころから「いじめ」「無視」「仲間外れ」などといった人権を侵害するような事案が発生するのでしょうか。本来備わっていると思われる「親切」「思いやり」の心、利他的行動を好む心はどこに行ってしまうのでしょうか。

熊本で大地震が起こりました。多くの方々が被害に遭われ避難所生活を余儀なくされています。恐怖と空腹で通常の精神状態ではおれない状況だと思われますが、互いに譲り合い励まし合い助け合いながら生活している姿や自衛隊から配給されるわずかな水・食料を求めて、整然と並んで順番を待つ姿がニュースに映しだされました。ボランティアに駆けつけるなど支援の輪も広がっています。これまでの災害の時も同様でした、日常の社会生活の中では反社会的行動が種々見られ問題視されることが多くありますが、このような災害時の助け合いの姿を見ると、「親切」「思いやり」や利他的行動を好む心は大人になるにつれ消失しているわけではなく、私たちの心の根底にしっかりとあることが分かります。

この心を、日常生活の中で当たり前のように出せるようになれば、きっと争いのない穏やかな社会が築かれると思います。そのためには、今、子どもたちをどんな環境の中で育てる必要があるのか、何を伝えなければならないのか、私たち大人がしっかり問い直さなければなりません。

第1回給食試食会

5月25日(土)に第1回の給食試食会を実施しました。昨年度までは「食事会」と銘打っていましたが、この会の実施目的は、保護者の方に本園の食育についての理解を深めてもらうこと、給食を試食してもらいご意見をいただくことです。そこで、その目的をはっきりさせるために「給食試食会」としました。大在園舎には8家庭(保護者14名、園児10名)角子原園舎には5家庭(保護者8名、園児6名)の参加がありました。

【今回のメニュー】
・胚芽米入りごはん
・鶏肉の香草パン粉焼き
・納豆と野菜の和え物
・お麩と里芋の味噌汁
・キウイ
【寄せられた感想から】
・野菜が柔らかく、子どもが食べやすいと感じた。お肉も子どもが好むチーズの味が絡んでいたので好きだと思った。
・品数が豊富で豪華だなと、いつも給食メニューを見て思っている。
・手洗いや配膳に並ぶことがきちんとできている姿が見れてよかった。
・一人で上手にご飯を運んだり片付けする姿を見て成長を感じた。
本園の食育について
楽しく食べました

小さなお母さん

0・1歳の保育室に、毎日のように5歳の女の子たち(時には男の子も)が0歳の赤ちゃんのお世話にやってきます。抱っこしたり玩具であやしたりミルクのお世話をしたりと、まるで小さなお母さんです。母性本能が働くのでしょうか。

本園では、縦割り保育をしていますので、基本的にはどの保育室で遊んでも良いのです。どこで遊ぶかは子どもに選択させていますが、5歳くらいになると自分の遊びより小さな子のお世話を選ぶ子が出てきます。

江川に入って川の自然を観察します

皆さんは大在地区に「江川」という河川があるのをご存じですか? 桜が美しい浜公園に沿うように流れており鯉や小さな魚がたくさん泳いでいます。この江川を「ホタルが飛ぶ川に」「奇麗な江川を未来に残したい」との思いから、大在地区の有志により平成21年に「江川と遊ぶ会」が設立され、川のゴミを拾ったり川での自然観察会を催したりしています。実際、大在中学校付近ではホタルが見られるようになったそうです。

先日、江川と遊ぶ会のお世話をされている方に「園児に川に入って遊ぶという体験をさせたい」との思いを伝えたところ、快く引き受けてくださいました。

ぞう組の子ども達を対象に実施したいと思います。6月27日(木)を予定していますが詳しい日程や準備物については後日お知らせしますのでご協力をお願いします。

今後の予定

【夏至】日が沈むのが遅く、一年で、昼間が最も長く夜が最も短い日。冬至と比較すると、昼間の時間差は4時間以上もあり、午後7時でも明るい。暦の上では夏季の真ん中にあたりますが、実際には梅雨の真っ盛りで、農家では田植えに繁忙を極める頃。放射熱の関係で暑さのピークは1カ月ほど先になります。


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