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おたより
Letter

園だより

8月は差別をなくす運動月間です
あなたの心の中に“思い込み”が潜んでいませんか

まずは、次の「私の息子!」というお話を読んでみてください。

私の息子!

大型トラックと普通乗用車が正面衝突という、悲惨な交通事故が起こりました。
普通乗用車には、12歳の少年とその父親が乗っていました。
父親は即死、少年は意識不明の重体です。すぐさま救急車で近くの脳外科病院に運ばれ少年の緊急手術が行われることになりました。
手術室に駆けつけた脳外科医は、その少年を見た瞬間に悲鳴を上げました。
「息子!これは私の息子!」

「この話はおかしい。少年の父親は即死なんだから脳外科医が『私の息子だ』と言えるはずがない」と思われた方はいませんか。それは、脳外科医は男性という思い込みがあるからです。この脳外科医が、女性で少年の母親だとしたら話の筋は通りますね。

私たちの心の中には、これまでの生活の中で染みついてしまった「思い込み」というものが少なからずあります。右のトイレのマークですが、あなたなら「あ」「い」のどちらに入りますか。よく描かれてあるのは男性マークが青で女性マークが赤ですね。右図はその色を入れ替えています。試験的にこのように色を入れ替えてみると、日本人の80%は間違えて入るそうです。男性は青、女性は赤という思い込みが邪魔をしてしまうのです。

「思い込み」を形作る要因の一つに「迷信」があります。「仏滅の日に結婚式は縁起が悪い」「友引きの日は凶事に友を死に引き込むので葬儀はよくない」などという、いわゆる「六曜迷信」がいまだに蔓延っています。また、「丙午年生まれの女性は気性が激しく夫の命を縮める」という江戸時代初期に言われた迷信が、明治時代や昭和時代になっても引き継がれ、丙午の年は出生を控える傾向がみられます。1966年の丙午の年の出生率は前年の出生率を25%も下回っています。「六曜迷信」も「丙午迷信」も科学的な根拠は全くなく信ずるに値しないのですが、「みんなが言うから」「周りがそうするから」といった理由で思い込んでしまうのです。

問題なのは、こうした「思い込み」が偏見となり差別を生み出すことがあることです。
下図の「偏見と差別のメカニズム」をご覧ください。

間違った知識は、思い込みや間違った感情を生み出し、それが偏見となって、その偏見が行為、行動に表れた時「差別」に発展してしまうことがあるのです。社会問題となっている「いじめ」も、同じメカニズムで生み出されています。では、私たちがこのような「思い込み」から解放されるためにどうしたらよいのでしょう。

  1. 「思い込み」は日常生活の中で刷り込まれてしまうもの。科学的根拠があるか疑いを持ち、正しいことは何かを学ぶ姿勢が必要。
  2. 「思い込み」は自分で気づかないことが多い。他人と話し合うことで自分の意識を点検する。

子ども達に間違った知識・ゆがんだ感情を伝えないためにも、まず私たち大人が学習を積み重ね、正しい知識を身につけることが大切です。

お泊り保育に思う

7月5日(金)・6日(土)とぞう組さんがお泊り保育を行いました。 お泊りに不安のある子が参加しないのではと心配しましたが、一人の欠席者もなく33名全員が参加できたのが何より良かったです。  初日はグループ対抗ゲーム、こうざき海岸での磯遊び、クッキング、花火、アニメシアター、2日目は拾い集めた貝殻を使ってのフォトフレームづくりと多くの活動が行われましたが、子ども達は集団生活のルールやあそびの決まりをよく守り、就寝の時間になるとそれぞれ自分のベットに行き静かにするなど驚くほど落ち着いた生活ぶりを見せてくれました。  初めての宿泊体験にもかかわらず、子どもたちはなぜ日頃と変わらない落ち着いた行動がとれたのでしょう。その理由として考えられるのは、

  • 保育室が子どもたちにとって家庭と同じ安心できる場となっている。
  • 保育士が、子どもにとって安心できる存在となっている。
  • クラスのお友だちが、単に園で一緒に過ごしている「相手」ではなく、気遣いあう「仲間」になっている。
  • 「自主的・自発的」な行動が誉められ認められることで、自立心が芽生え始めている。
  • ルールを守って生活することが、心地良いことだと感じている。

などではないかと思います。

本園では「個に応じた自主自発の保育」「無理なく自立の道を歩む保育」「協力・協同の喜びを知る保育」を保育目標に掲げ、「見守る保育」「誉める保育」を中心に子どもの生活の流れに沿った保育を目指していますが、今回のお泊り保育での5歳児の様子から言えることは、子どもたちは園での集団生活や家庭生活をとおして、私たちの予想をはるかに超えて成長しているということだろうと思います。

科学する心を育てる ~江川と遊ぶ~

本園では今年度より、「科学する心を育てる」ことをテーマに保育を進めているところです。「科学する心」とは、子ども達が自然やモノ、コト、ヒトと関わる中で「すごいなあ」「ふしぎだなあ」と感動したり「なぜ?」「どうして?」と疑問に思ったりする心と捉えています。このような心を育むには、子ども達が様々な体験をすることが大事だと考えています。今年度は「自然と遊ぶ」を主題に据え、大在地区や大在近郊の自然と触れ合う活動を計画しています。

今回はその一環として、大分県環境教育アドバイザーの松尾敏夫先生にご指導いただきながら、大在地区を流れる河川である「江川」にはどんな生き物が棲んでいるのかを探索する活動を行いました。子ども一人一人捕獲網を持って魚取りに挑戦しましたが、魚の動きが素早く苦戦。そのような中、カニや牛ガエルのおたまじゃくしを捕まえることができた子もいました。最後に松尾先生が投網を打って捕獲してくれ、取れた魚の名前や生態を教えてくださいました。

次回は、大在西小学校にあるビオトープ(自然の生態系を再現した人口の川や池)で、昆虫や池に棲む生き物、植物などの観察をする機会を設けたいと思います。

今後の予定

【終戦記念日】わが国では、8月15日に昭和天皇が降伏を知らせる玉音放送を流したことから、その日を一般的に「終戦記念日」や「終戦の日」と呼んでいます。法律的には「戦没者を追悼し平和を祈念する日」だそうです。


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